グリセリンフリーとは
化粧品におけるグリセリンフリー、通称グリフリとは、文字通り、グリセリンの入っていないもののことです。
おもに化粧品を選ぶ際に使われる言葉で、ネットで一時ブームになり、そのままある程度定着した概念です。
なお、グリセリンはほとんどの化粧品に使われている保湿剤で安全性が高いものです。
なぜグリセリンが避けられるようになったのでしょうか?
なぜグリセリンフリーか(ニキビとグリセリンの関係)
グリフリがなぜブームになったのか?
それは「グリセリンがニキビのもとになる」と騒がれるようになったからです。
もう少し詳しくいいますと、グリセリンがニキビを作る原因の「アクネ菌」を増殖させるという研究結果が発端のようです。
サティス製薬の研究調査によると、さまざまな保湿剤がアクネ菌の栄養源になりうるのかを調査するために保湿剤をアクネ菌に与えてその増殖率を測定した結果、グリセリンを使ったものは保湿剤を何も使わなかったものに比べ、4倍アクネ菌が増殖していた、とのこと。
他のほとんどの保湿剤は、何も使わなかった場合とほぼ同じ程度しかアクネ菌が増殖しなかったのに対し、グリセリンが4倍もアクネ菌を増殖させたということで、「グリセリンはアクネ菌を増殖させる」→「グリセリンはニキビのもとだ!」となったのです。
なぜグリセリンフリーか(毛穴とグリセリンの関係)
もうひとつ、グリセリンフリーを加速させた原因が毛穴とグリセリンの関係です。
「グリセリンが毛穴を目立たせる原因ではないか?」と言われ始めたのです。
これについては研究結果があるというより、「グリフリにしたら毛穴が目立たなくなった!」「グリフリで毛穴の開きがましになった!」というような個々人の感想が広まったもののようです。
グリセリンフリーについて私の意見は?
グリフリについて、私の意見は、「一度やってみてもいいのでは?」という感じです。
特にニキビができやすい肌の方は、研究結果もあることですし、チャレンジしてみてもいいかもしれません。(ニキビ肌にはグリフリを推奨する皮膚科医もおられます)
そして、「グリフリでニキビができにくくなった」と感じたなら、継続すればいいと思います。
毛穴に関しては、どうやら「気のせい」という意見が大半ですが、これも「やってみて合うようであれば継続してみては?」と思います。
実際、ビフォーアフターで毛穴がましになったという画像を公開されている方もいらっしゃいますし。
ただ、世の中にはグリセリン入りの化粧品があふれていて、グリセリンフリーを気にするあまり完璧を目指そうとしても、グリフリの商品を探し当てるのに無理があることから、「ほどほどグリフリでいいんじゃない?」とは思います。
あまり気にしすぎて神経質になるあまり、肌自体の元気がなくなっては元も子もないですからね。
私自身はほどほどグリフリ
私自身はニキビができやすい肌ですし、毛穴の開きも気になるので、ほどほどにグリセリンフリーにしています。
効果はあったようななかったような?
最近ニキビが少しずつできにくくなり、毛穴の開きも若干ましになってきましたが、これは他のケアのお蔭かもしれませんので、何とも言えないのが現状です。
ただ、ニキビに関しては研究データもあることですし、少し気にはしています。
結局、気になる以上、同じような商品ならグリフリのものを選ぶ、という程度には気をつけています。
どうせなら、ということで、手作り化粧水を作るときの防腐剤はトゥヴェールのしっとり補充液(グリセリン入り)を使わずに防腐剤単体のものを使うことが多いです。
(防腐剤の計量がめんどうな時はトゥヴェールの「しっとり補充液」を頼りにしていますが…)
なお、ヘアケアローションを手作りするときは、グリセリンを使うと髪がべたっとしてしまうので、かならずグリフリにしています。
トゥヴェールのしっとり補充液については「トゥヴェールのしっとり補充液はニキビを誘発する?」の記事を参考にしていただけますと幸いです。
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