「歯磨きは食後30分経ってから」って聞いたことありませんか?
特に「酸性の強い食事をしたときなど、すぐに歯を磨くと歯が削れてしまう」とか。
でもそれ、間違った認識かも?
今回は「食後すぐ歯磨きしても大丈夫」それどころか「むしろ食後早めに歯磨きした方がいいんじゃない?」という話です。
「歯磨きは食後30分経ってから」は都市伝説?
「歯磨きは食後30分経ってから」というのは都市伝説かもしれないという話をYoutubeで見ました。
歯科医師ユーチューバー、ものくろマスクさんの動画です。
歯磨きする時間を「食後30分まで待つのめんどうくさいな」と思っていたので朗報です。
今まで、食後に口の中がねばついて「歯磨きしたいなぁ」と思っても、「まだ食後30分経ってないから我慢するか…」となっていたのですが、これからは食後一息ついたら、30分待たずに歯磨き開始できるので気分がいいですね!
これからは食後30分を気にせず、好きなときに歯磨きしようと思います。
都市伝説が生まれた背景
「歯磨きは食後30分経ってから」という説は都市伝説かも?と言っても全くのデマというわけではないようです。
とある論文で、炭酸水(酸性)に歯の象牙質の破片をつけると象牙質がもろくなるという結果が報告されたことがことの発端。
それが拡大解釈というか誤った解釈が付加され、「歯磨きは食後30分経ってから」となったようです。
論文の条件は特殊
論文の実験では歯の「象牙質」を直接炭酸水につけており、これは健康な歯の人では起こりえない状況です。
というのも歯の象牙質は通常、かたい「エナメル質」というもので覆われています。
酸性の炭酸水から「象牙質」を守ってくれる存在(エナメル質)がちゃんと口の中にあるんです。
なので実験で直接「象牙質」を炭酸水につけているのはとってもレアな状況。
問題となっている実験は、歯のエナメル質が削れてなくなっていたり、生まれつき象牙質が露出していたり…という条件下での話になります。
そして、忘れてはいけないのが、口の中は常に唾液で満たされていて、その唾液はpHを一定に保ち中性に導く「pH緩衝作用」があります。
なので一時的に口の中が酸性になったとしても安心なわけです。
結局、口の中の状況が特殊(象牙質むき出し・唾液の作用がないなど)でない限り、「歯磨きは食後30分経ってから」ということにはならないということですね。
これで安心して食後すぐでも歯磨きできますね!
食後すぐの歯磨きにメリットも!
食後すぐの歯磨きは口の中の汚れを落とし、虫歯菌や歯周病菌が繁殖しにくい環境を作るのに欠かせません。
特に年齢を重ねると歯周病になりやすいので、「食後ひと息ついたら歯磨き」を習慣にした方がメリットが大きいです。
私は子どもの頃、歯科医師に「カリエスリスク(虫歯のリスク)が高い歯質と唾液」と診断されていて、実際虫歯もできやすかったです。
なので大人になった今になってガタの来た歯のことで悩むことが多いです。
とにかく「今ある歯を大事にしよう!」と必死です。
なので「歯磨きは食後30分経ってから」と歯科医師に言われそれを妄信して歯磨きを30分我慢してきました。
「歯磨きは食後30分経ってから」というのが都市伝説のようなものだとわかった今、食後早めに歯磨きすることで大切な歯を守っていこうと思います。
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