今回は基礎化粧品(スキンケア用品)について、市販品よりも安価で効果的な手作り化粧品について解説します。
そもそも手作り化粧品って?
手作り化粧品というのは、市販の化粧品ではなく、有効成分を水に溶かしたりして自分で作る化粧品のことです。
なぜ手作り化粧品がおすすめなの?
手作り化粧品がおすすめの理由は3つあります。
・市販品より安い場合が多い
・市販品より効果的なものが多い
・自分の避けたい成分を入れずに作ることができる
以下、詳しくみていきましょう。
市販品より安い場合が多い
「化粧品の原材料費は安い」と聞いたことがある方もいらっしゃると思います。
実際、化粧品の原材料費はたいてい安いです。
でも、化粧品には、開発にかかったコスト、パッケージのデザインや作成コスト、広告宣伝費、売り場の方の人件費など、色々なコストがかかっています。
そういったコストを上乗せするために、化粧品は原材料費より当然高くなっています。
なので、化粧品の原材料を入手して自分で化粧品を作れば、コストの上乗せがない分、かなり安く作れる、というわけです。
もちろん、例外もあって、中には自分で作るより買った方が安い化粧品も存在しますが…。
市販品より効果的なものが多い
これには2つの側面があります。
1.濃度を調整できるので効果的
2.新鮮なので効果的
濃度を調整できるので効果的
市販の化粧品の場合、ほとんどが濃度を明記していません。
なので濃度が薄い場合もありますし、濃すぎる場合もあります。
その点、手作りなら自分で濃度を調整できます。
自分に合う成分を多めに入れて作って効果を最大限に出したり、逆に肌の弱い方なら薄めに作る調整もできます。
自分にとってちょうどよい効果的な濃度で作れるのが魅力、というわけです。
新鮮なので効果的
市販品は、できたてを使えることがほとんどありません。
倉庫や店頭に保管していた期間があるからです。
でも手作り化粧品なら、自分の手元で調合した作り立てのフレッシュな化粧品を使えることになります。
これがなかなかあなどれません。
実は化粧品の有効成分のほとんどは、時間が経つにつれ劣化していきます。
劣化するということは効果がなくなっていったり、時には肌に刺激を起こすようになったりします。
その点、自分で調合したできたての化粧品を使うと、有効成分は新鮮なのでしっかり効果を発揮してくれます。
手作り化粧品のメリットは計り知れないのです。
自分の避けたい成分を入れずに作ることができる
私が手作りに目覚めたキッカケは、アルコール過敏症が判明したことによります。
アルコールに過敏に反応して、肌が赤くなってしまうのです。
これに気づいてから、市販化粧品の裏に書いてある原材料をよく見るようになりました。
すると、ほとんどの化粧品でアルコール(エタノール)が入っていることが分かりました。
それでもはじめは何とかアルコールフリーの市販化粧品を選ぶようにしていました。
そんな風にアルコールと格闘していたとき、トゥヴェールの「ホワイトパウダー」に出会いました。
「ホワイトパウダー」はビタミンC誘導体の粉末で、自分で水に溶かして使うものです。もちろんアルコールは入っていません。
これが使ってみたらものすごくよかったんです。メーカー推奨の、シートマスクパックをしてみたら、肌が真っ白に!(白くなったのは多分パックで毛穴がぎゅっと縮んで目立たなくなったからだと思います)
時間が経つともとの肌色に戻るのですが「これは継続使用したら色白になれるのでは?」と期待が高まりました。
これが私と手作り化粧品との出会いです。
そして、そこから「何でも自分で作ればアルコール入れなくて済むのでは?」と思いいたりました。
手作りすれば、アルコールに限らず「私にはこの成分は合わないな」と思った成分を入れずにすむということです。
目からウロコでした。
皆さんの中にも「アルコールはダメなんです」とか、「〇〇の成分は肌荒れしちゃうんです」という方はいらっしゃるかもしれません。
手作りなら、その “避けたい成分” を排除した化粧品を作ることができるんです!
実はこれってすごいことだと思いませんか?
もちろん手作り化粧品にも欠点はあります。
手作り化粧品のおもな欠点は以下の3つです。
1.防腐効果が弱いので早めに使いきらなければならない
2.成分同士の相性が悪くて使えないことがある
3.作るのがめんどう
防腐効果が弱いので早めに使いきらなければならない
私が特におすすめしている、手作り化粧水ですと、防腐剤を入れて常温保存で1か月以内に使いきらなければなりません。
1か月以内というのは期限なので、「1か月は大丈夫」というよりも「1か月たつ前には必ず使いきるべし」ということです。
容器に使用期限を書いておき、それを必ず守るようにすべきです。
1か月後に残っていても、中身は捨てなければなりません。
期限が守れない人は残念ながら手作り化粧品を使ってはいけません。
これは手作り化粧品を使うにあたっての鉄のおきてです。
成分同士の相性が悪くて使えないことがある
これは自分でオリジナルの調合を始めるとぶつかる課題です。
成分同士の相性が悪いと、たいていの場合調合してすぐに沈殿し、「あ、これは使えないな」とわかります。
が、中には見た目ではわからず、肌に刺激を感じて初めてわかるなんてことも。
このリスクをさけるためにオリジナルのブレンドは極力避け、化粧品原料販売サイトなどに掲載されているレシピ通りに作るか、レシピのない原材料については1種類だけで使うか多くても2種類くらいのブレンドにとどめることが重要です。(残念ながら2種類でも相性が悪い場合はありますが)
作るのがめんどう
これはもう仕方ありません。
ただ、私もズボラでかなりめんどくさがりなのですが、手作り化粧品は作れています。
なお、作れなかった時のために市販されている化粧品も常備しています。
そうやって「作れなかったらそれでもいいや」と思える環境を作っておくのも重要かもしれませんね。
手作りおすすめは化粧水(美容液)
化粧品にはスキンケアだけでも化粧水・乳液・クリーム・ジェル・美容液など色々あり、それに加えて色物(ファンデーションや口紅など)もあります。
その中で私が手作りをおすすめするのは化粧水(美容液)です。
一番手軽に作れ、市販品以上のものを作りやすいからです。
化粧水と美容液はいずれも水が主成分で作り方も同じです。有効成分の濃さで化粧水といったり美容液と言ったりしますが、手作りの化粧水の場合は化粧水的に使っても美容液的に使っても構いません。
手作りコスメについて詳細は「手作りコスメ(手作り化粧品)の基本」の記事を参考にしてくださると幸いです。
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